【手五里】上肢の痛みと全身症状を改善する重要なツボ

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手五里(てごり)とは
手五里は上腕部にある重要なツボの一つです。
肘を曲げたときにできる横じわの線上で、曲池(きょくち)から肩髃(けんぐう)を結ぶ線上にあり、曲池から3寸(親指以外の指4本分の幅)上がったところに位置しています。
このツボは手の陽明大腸経に属し、東洋医学において上肢と全身の調整に重要な役割を果たすとされています。
効果と応用
手五里は上肢の痛みや不調を改善し、さらに呼吸器系や消化器系の症状にも効果があるとされています。
特に肘や腕の痛み、肩こり、浮腫みなどの症状に効果的です。
また、せきや喀血、腹部膨満感など、全身の様々な不調の改善にも役立つとされています。
主な効果
手五里は幅広い症状に効果的です。
肘や腕の痛み、肩こり、浮腫み、肘腕痙攣痛などの上肢の不調の改善が期待できます。
また、リンパ節閉塞、片麻痺、肋間神経痛などの症状緩和にも効果があるとされています。
さらに、せきや喀血といった呼吸器系の症状、腹部膨満感や腹痛などの消化器系の不調、さらには嗜眠(しみん)の改善にも役立ちます。
注意点
手五里は効果的なツボですが、刺激の強さには注意が必要です。
痛くない程度の適度な刺激を心がけ、痛気持ちいい程度の強さで押すことが推奨されます。
また、皮膚に異常がある場合は、刺激を避けることが賢明です。
日常生活での活用法
手五里は自分でケアできるツボですが、正確な位置の把握が重要です。
痛気持ちいい程度の強さで約10秒ほど押すことで効果が期待できます。
症状を感じた時に必要に応じてケアを行うことで、より良い効果が得られます。
特に肩こりや腕の痛みを感じる時に行うと効果的です。
現代医学からの評価
現代医学の研究においても、手五里への刺激が上肢の痛み緩和や全身症状の改善に寄与することが確認されています。
特に、上肢の痛みや神経症状に対する効果については、複数の臨床研究で有効性が報告されています。
東洋医学の知見と現代医学の研究結果の両面から、その価値が認められている重要なツボです。
この伝統的な治療点は、デスクワークやスマートフォンの使用による上肢への負担が増加している現代社会において、ますます重要性を増しています。