【支溝】腕の痛みとめまいを改善する重要なツボ

支溝（しこう）とは

支溝は手の少陽三焦経の6番目のツボです。

前腕の外側、手首から指幅3本分肘に向かったところに位置しています。

名前の「支」は枝分かれ、「溝」は流れるという意味で、気血の流れが枝分かれして流れる場所という意味が込められています。

支溝は上肢の痛みやしびれの緩和に効果があるとされています。

また、めまいや耳鳴りといった症状の改善にも効果を発揮します。

手の少陽三焦経の要穴として、全身の気の流れを調整する重要な役割を果たします。

支溝は腕の症状に特に効果的です。

手首や腕のこわばり、痛み、しびれなどの不快な症状を和らげる効果があります。

また、頭部の症状への効果も高く、めまいや耳鳴り、頭痛の緩和が期待できます。

さらに、自律神経の調整にも働きかけ、不眠や精神不安の改善にも効果があるとされています。

支溝は前腕にあるため、自分でも刺激できるツボです。

ただし、過度な刺激は避け、適度な力加減で行うことが重要です。

強い痛みを感じた場合は、すぐに刺激を中止してください。

家庭でのケアとしては、反対の手の親指で軽く押さえたり、円を描くようにマッサージしたりすることができます。

特に腕の疲れやこわばりを感じる時、めまいを感じる際のケアに効果的です。

現代医学の研究においても、支溝への刺激が末梢神経系の機能改善や前庭機能への好影響をもたらすことが報告されています。

特に、上肢の痛みやめまいに対する効果については、その有効性が注目されています。

東洋医学の知恵は、日常生活で感じる様々な不調の改善に役立ちます。

支溝のケアを日々の健康管理に取り入れることで、腕の調子を整え、めまいなどの不快な症状の緩和に貢献できるでしょう。