【交信】女性の不調や下半身の冷えに働きかける、内側から整えるツボ

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交信(こうしん)とは
交信(こうしん)は、内くるぶしから指4本分ほど上にある、脛の骨の後ろ側のやや柔らかい部分に位置するツボです。
足の少陰腎経に属し、腎のエネルギーを補いながら、身体の陰陽のバランスを整える働きがあるとされています。
「交」は交わる、「信」は気や情報の通りを意味し、体内の気の流れを交差・連携させる重要な役割を持つツボという意味が込められています。
効果と応用
交信は、女性特有の不調(月経不順、月経痛、更年期症状など)や、足の冷え、むくみ、夜間の頻尿などに効果を発揮します。
特に、腎と心の連携を整えるツボとして知られており、不安感や寝つきの悪さにも応用されます。
腎経を通して身体の水分代謝やホルモンバランスをサポートするため、慢性的な疲れや自律神経の乱れにも向いています。
主な効果
交信の主な作用は、下半身の冷えやむくみの改善、婦人科系の不調の緩和、自律神経の安定です。
特に、体の深部から温めるような効果があり、冷えが根本にある症状には非常に効果的とされています。
また、心と腎のバランスを整えることで、睡眠の質の向上や精神的な安定感の向上も期待できます。
注意点
交信は体調やホルモン状態に敏感に反応するツボのため、妊娠中の方や婦人科系の疾患がある方は、必ず専門家に相談の上で使用してください。
刺激が強すぎると、気分が悪くなったり倦怠感が出ることもあるため、軽い圧から始めることが重要です。
また、痛みや腫れ、内出血などがあるときは、使用を控えてください。
日常生活での活用法
お風呂上がりや寝る前など、リラックスした状態で、両手の親指で左右同時に交信をゆっくりと押してみましょう。
10秒ほど押して離す、を3回ほど繰り返すと、足元から身体がじんわり温まる感覚が得られます。
足湯やカイロとの併用で、さらに効果が高まります。
とくに月経前後や、冷えを感じる季節に定期的に刺激すると、体調の安定に役立ちます。
現代医学からの評価
交信の位置する部分は、下腿内側の深部筋や神経、血管が走行するエリアであり、足元から全身の循環機能に影響を与えるポイントとされています。
特に、腎臓・膀胱・副腎に関係する神経系に間接的に作用し、ホルモンバランスの調整や自律神経の調和に寄与する可能性があると考えられています。
また、ふくらはぎの筋緊張をゆるめることで、下半身の血流改善や冷え性対策にも臨床的な効果が認められています。