飛揚（ひよう）とは

飛揚は足の太陽膀胱経に属する重要なツボの一つです。

ふくらはぎの外側中央部に位置しており、外くるぶしから指7本分上がった位置から、指1本分ふくらはぎ側に入ったところにあります。

効果と応用

飛揚は全身の気血の巡りを改善し、特に下半身の不調を和らげる効果があります。

現代社会で増加している足のむくみや疲労感、また立ち仕事や長時間のデスクワークによる脚の不調に対して効果を発揮します。

主な効果

循環の改善 体内の気や血の巡りを促進し、むくみや冷えの改善に効果があります。

下肢の症状改善 脚の痺れやだるさ、疲労感を和らげ、坐骨神経痛の症状改善にも効果があります。

全身症状への効果 のぼせやめまい、立ち眩み、鼻づまりなどの症状も改善する効果があります。

注意点

飛揚は、もう一つの重要なツボである築賓（ちくひん）と合わせて確認することで、より効果的なケアが可能です。

築賓はふくらはぎの内側、膝とかかとの距離の3分の1の位置にあります。

これらのツボがこりこりと硬くなっている場合は、血行不良や冷えのサインである可能性があります。

日常生活での活用法

飛揚は自分でマッサージすることができます。

指で優しく押すようにマッサージを行い、特に立ち仕事や長時間の座り仕事の後に行うと効果的です。

築賓と合わせてケアすることで、より総合的な効果が期待できます。

現代医学からの評価

現代医学においても、飛揚への刺激が下肢の血行改善や筋肉の緊張緩和に効果があることが確認されています。

特に、長時間の同じ姿勢による不調や、運動不足による血行不良の改善に有効とされています。