【上関】顎と側頭部の緊張をほどく顔面調整のツボ

 【上関】顎と側頭部の緊張をほどく顔面調整のツボ

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上関(じょうかん)とは

上関は、足の少陽胆経に属する経穴で、頬骨弓の上縁中央、耳珠の前方やや上にあるくぼみに位置します。口を開けると顎の動きとともに少しへこむ部分で、側頭部と顎関節の交点のような場所にあります。

「上関」の名は、「関」は関節や関門を意味し、「上」はその上にあることを示しています。つまり上関とは、顎関節の上にある“気の通り道”をひらくツボという意味を持っています。

顔と頭の間に位置する上関は、顎・頬・耳・こめかみにかけての不調を調整するツボとして非常に重要です。

効果と応用

上関は、顎関節症、耳鳴り、難聴、側頭部の頭痛、顔の筋肉のこわばり、めまい、歯の痛みなどに広く用いられます。

とくに、顎の開け閉めの際に痛みや音がする、こめかみが張っていて口が開けにくい、耳の奥が詰まるような感じがあるといったときに、上関はその中心的な調整点となります。

また、美容や表情筋バランスの調整、咀嚼筋のリリースなど、リフトアップやフェイスラインのケアにも応用されるツボです。

主な効果

上関に期待される主な効果は、顎の可動域改善、側頭部の緊張の緩和、耳の違和感の軽減、顔面のゆがみの調整、頭痛や顔のしびれの軽減です。

特に、食いしばりや歯ぎしりによってこめかみや顎が固くなっている人には、上関を含む頬まわりのツボを緩めることで、症状の緩和が期待できます。

また、口が開きにくい、あごが疲れる、耳鳴りが気になるといった複合的な顔の不調にも対応するツボです。

注意点

上関は、顔の繊細な部位にあるため、強い刺激や長時間の圧迫は避けましょう。

セルフケアでは、口を軽く開けた状態で指の腹を使い、くぼみに軽く触れるように刺激するのが安全です。

炎症や強い痛みがある場合にはツボ刺激を避け、まず医療機関での検査を受けてください。

日常生活での活用法

上関は、仕事や会話で口をたくさん使ったあとや、寝起きに顎がこわばっているときなどに、軽くマッサージするのがおすすめです。

温めた手で頬骨の下を包み込むようにしながら、上関のくぼみを小さくなでるように刺激すると、顎やこめかみの筋肉が緩みやすくなります。

また、ストレスがたまり食いしばりが強くなる傾向がある方は、就寝前に上関付近を含む顔のケアを取り入れることで、筋肉の過緊張を和らげ、睡眠の質向上にもつながります。

現代医学からの評価

上関の周囲には、側頭筋、咬筋、顎関節、耳介神経、顔面神経の枝が走行しており、適度な刺激が筋肉の弛緩、血流改善、神経機能の調整に寄与すると考えられています。

鍼灸やマッサージの分野では、顎関節症、耳鳴り、顔面神経麻痺、頭痛、めまいなどへの補助療法として頻繁に活用されます。

東洋医学では、上関は胆経と三焦経の要所として、口と耳、顔と頭の経気を橋渡しするツボとされており、顔まわりのバランス調整における中核として重視されています。

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