【厥陰兪】心と身体のバランスを整える重要なツボ
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厥陰兪(けついんゆ)とは
厥陰兪は足の太陽膀胱経の14番目のツボです。
上背部、第4胸椎棘突起下縁と同じ高さで、背骨の外側約1.5寸(約3cm)に位置しています。
左右の肩甲骨の内側で背骨を挟んだ両側にあり、心包経の背部兪穴として重要な役割を果たします。
効果と応用
厥陰兪は心身のバランスを整える効果があるとされています。
特に心包経に関連する症状の改善に優れ、精神的なストレスや自律神経の乱れによる様々な症状の緩和に効果を発揮します。
また、血行促進や気の巡りを改善する効果も期待できます。
主な効果
厥陰兪は自律神経系の症状に特に効果的です。
吐き気やむかつき、動悸などの不快な症状を和らげる効果があります。
また、血行促進により冷え性の改善や低血圧の緩和にも効果があります。
さらに、ホルモンバランスの調整にも働きかけ、更年期障害の緩和にも効果があるとされています。
ストレスによる疲労や気力の衰えにも良い効果が期待できます。
注意点
厥陰兪は上背部にあるため、自分での刺激は難しいツボです。
鍼灸院や治療院での専門的な施術を受けることが推奨されます。
また、肋間神経が通る部位に近いため、強い刺激は避け、穏やかな施術を心がける必要があります。
日常生活での活用法
家庭でのケアとしては、厥陰兪のある部分を温めることが効果的です。
温熱パックやホットタオルを使用することで、血行促進と気の巡りを改善することができます。
特にストレスや疲労を感じる時期、また冷えを感じる際の温めは有効です。
現代医学からの評価
現代医学の研究においても、厥陰兪への刺激が自律神経系の調整や循環器系への好影響をもたらすことが確認されています。
特に、ストレス関連症状や自律神経失調による症状に対する効果については、その有効性が注目されています。
東洋医学の知恵は、現代のストレス社会を生きる私たちの健康維持に重要な示唆を与えています。
厥陰兪のケアを日々の健康管理に取り入れることで、心身両面のバランスを整えることができるでしょう。