【華蓋】胸上部の詰まりと呼吸を整える穏やかなツボ

【華蓋】胸上部の詰まりと呼吸を整える穏やかなツボ

目次

目次がありません


華蓋(かがい)とは

華蓋は、任脈に属する経穴で、胸骨柄の下端あたり、第1肋間の正中線上に位置するツボである。

「華蓋」は“美しく広がる天の覆い”という意味があり、胸部の上に位置して呼吸を守るような働きを持つとされている。

胸の上部を通る気の巡りに関係し、咳・喘鳴・胸の張りや違和感といった症状に対して用いられるツボのひとつ。

効果と応用

華蓋は、咳、胸の詰まり、気管支の不調、胸の張りやこわばりといった呼吸器系の症状に用いられる。

また、胸を張ると苦しい、息が通りにくい、胸部に緊張があるといった感覚に対しても応用される。

上焦(胸郭上部)の巡りを整えることで、首や肩のこわばり・自律神経の乱れに対しても補助的な作用が期待される。

主な効果

華蓋の刺激によって、胸郭の上部にこもった緊張やこわばりをゆるめ、呼吸の流れを自然に通す効果がある。

とくに、気管支がつまるような咳、息苦しさ、胸の重さを感じるようなときに用いられることが多い。

また、表情や姿勢が固まりやすい人にとっても、胸をひらいてリラックスしやすくなる導入的なポイントとされる。

注意点

華蓋は胸骨に近いデリケートな部位なので、強い押圧や連続的な刺激は避けること

深く押す必要はなく、軽く触れて深呼吸を合わせる程度で十分な刺激となる

胸に不快感があるときは、ツボへの刺激を控え、まずは専門医の診察を優先すること。

日常生活での活用法

呼吸が浅くなっていると感じたときに、胸の上部(鎖骨の下あたり)に両手をそっと添えて深呼吸すると、自然と華蓋に刺激が入る。

入浴中やお風呂上がりに、胸を軽く広げるストレッチを行いながら意識的に温めるのもおすすめ。

胸まわりが張りやすい人は、蒸しタオルを鎖骨下にのせるケアでこのツボがやさしく緩みやすくなる。

現代医学からの評価

華蓋の部位は、胸鎖乳突筋・胸鎖関節・気管上部に近く、呼吸運動に関係する筋肉や構造物が集まるエリアにあたる。

気管支・肺上葉・迷走神経の反応点とも関係し、呼吸機能やストレスによる胸部のこわばりに対して穏やかに作用する。

東洋医学的な「上焦(肺や心)」の調整点としての考え方が、自律神経や呼吸筋の調整という現代の観点とも一致しつつあるツボである。

弊社パーパスのロゴ
メディックスロゴ

メディックス広報部

健康寿命延ばし隊!
弊社に関すること、健康に関することなど、幅広い情報をお届けします。

SNSもチェック! →