【承光】頭重・眼精疲労をスッと晴らすリフレッシュポイントツボ

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承光(しょうこう)とは
承光(しょうこう)は、足の太陽膀胱経に属する経穴で、頭頂部のやや前側、髪の生え際から頭頂にかけてのライン上に位置するツボです。
具体的には、百会(ひゃくえ)と前髪の生え際の中間あたりにあり、左右対になっています。
「承光」という名前は、文字通り「光を受けとる」という意味があり、頭部にこもった気を晴らす働きがあるとされ、目の疲れや頭の重さ、集中力の低下に悩む人にとって注目すべきポイントです。
効果と応用
承光は、頭部の血流と気の流れを整える作用があり、特に目の奥の疲れ・頭痛・のぼせといった症状のケアに使われてきました。
パソコンやスマホなどで目を酷使したときに刺激すると、目元がスッと軽くなるような感覚が得られることがあります。
また、精神的な緊張やストレスによる頭の張りや集中力の低下にも働きかけるとされています。
主な効果
承光には、眼精疲労や頭重感の解消に効果があるとされ、現代人のライフスタイルと非常に相性の良いツボです。
特に、デスクワークで目がしょぼしょぼする、頭がぼーっとするといった症状の緩和が期待できます。
また、頭部の気が過剰に上がったときに刺激すると、のぼせや顔のほてりを鎮める効果もあるといわれています。
注意点
承光は頭部にあるため、押しすぎや強い刺激には注意が必要です。
特にめまいや立ちくらみのある人は、急に刺激するとかえって不調を招く可能性があります。
また、ツボの場所がわかりにくい場合は、周辺を広めにゆっくりとマッサージしながら探すのが安全です。
刺激は指の腹で優しく、心地よいと感じる圧で行うのが基本です。
日常生活での活用法
目の疲れや頭が重いと感じたときに、両手の中指を使って優しくツボを押し、3秒ほどかけてゆっくり離すような動作を3〜5回繰り返すとリフレッシュできます。
朝の目覚めが悪いときや、仕事中に集中力が切れたときなどにも、承光を刺激することで頭がスッキリする感覚が得られやすいです。
また、湯船につかりながら両手で頭皮マッサージをする中で、自然と承光周辺を刺激できると、心身ともにリラックスしやすくなります。
現代医学からの評価
現代医学的には、承光がある部位には頭頂部を走る感覚神経や血管が多く存在しています。
そのため、軽くマッサージすることで頭皮の血行が良くなり、筋肉の緊張や眼精疲労が緩和されると考えられます。
特にVDT作業(長時間のパソコン作業)に伴う不調へのアプローチとして、頭部ツボへの関心は年々高まっています。
ただし、承光は深部の器官に直接作用するわけではないため、重度の症状がある場合は医療機関の診断を優先することが大切です。