【大巨】腸の働きを整える重要なツボ

大巨（だいこ）とは

大巨は足の陽明胃経に属する第27番目のツボです。

臍の下方3寸（指4本分）、前正中線の外方2寸（指2本分）に位置しています。

東洋医学において消化器系の不調を改善する重要な経穴として知られています。

効果と応用

大巨は腸の働きを整える効果があるとされています。

特に便秘や下痢などの腸の不調に効果的で、腸の蠕動運動を促進し、消化機能を改善する働きがあります。

また、腹部の張りや痛みの緩和にも効果があるとされています。

主な効果

大巨は消化器系の症状に特に効果的です。

便秘や下痢などの排便障害、腹痛、腹部膨満感などの症状改善が期待できます。

また、ガスの滞留による不快感や、食欲不振にも効果があるとされています。

さらに、月経痛や生理不順などの婦人科系の症状にも効果を発揮します。

注意点

大巨は効果的なツボですが、妊娠中の方は刺激を避ける必要があります。

また、急性の腹痛や炎症がある場合は、医師に相談してから施術することが重要です。

刺激の強さにも注意が必要で、優しく押す程度にとどめましょう。

日常生活での活用法

大巨は自分でケアできるツボです。

指の腹で優しく円を描くようにマッサージすることで効果が期待できます。

特に食後の不快感がある時や、便秘で悩んでいる時に行うと効果的です。

朝晩5分程度のケアを継続することで、より良い効果が得られます。

現代医学からの評価

現代医学の研究においても、大巨への刺激が腸の働きを改善し、消化器系の機能向上に効果があることが確認されています。

特に便秘や腹部膨満感に対する効果については、複数の研究で有効性が報告されています。

東洋医学と現代医学の両面から、その効果が認められている重要なツボといえます。

この古くから伝わる知恵は、現代の健康管理においても重要な役割を果たしています。