【足通谷】首や頭部の不調を改善する重要なツボ
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足通谷(あしつうこく)とは
足の小指の外側にある重要なツボの一つです。足の太陽膀胱経の経穴で、五行論における水穴(栄水穴)に位置づけられています。
名称の由来は、「足」はそのまま足を、「通」は気の流れを、「谷」は陥凹部を意味し、足の小指外側の窪みを通って気が流れることを表しています。
取穴方法と位置
足の第5指(小指)の第5中足趾節関節より小指側にある陥凹部に位置します。
具体的には、足の小指の付け根の外側に出っ張っている部分より小指側の窪み、足の裏と甲の境目(赤白肉際)にあります。
指で押すとはっきりとした凹みを感じる部分です。
主な効能
足通谷は首のこわばりや頭部の症状に特に効果があるとされています。
主に以下のような症状に効果があります。
首のこわばり、頭痛、めまい、鼻づまり、鼻血などの症状の改善が期待できます。
これは足の太陽膀胱経が顔面から頭部、背部を通っているためで、経絡の流れに沿って全身に効果をもたらします。
経絡と作用
足の太陽膀胱経に属する足通谷は、気の流れを整える重要な働きをします。
特に頭部から背部にかけての気の流れを調整し、首や頭の症状を改善する効果があります。
また、五行論では水の性質を持つツボとされ、身体の水分バランスにも関与しています。
注意点
正確な位置での刺激が重要です。
また、足に傷や炎症がある場合は避けるべきです。
自身で行う場合は、強すぎない程度の適度な刺激を心がけることが大切です。
日常的なケア方法
指の腹を使って優しく押し、軽くマッサージするように刺激します。
1日2〜3回、各2〜3分程度のケアを目安とします。
特に首の張りを感じる時や、頭痛がする時に行うと効果的です。
現代医学からの評価
現代医学においても、足通谷への刺激が首や頭部の血行改善に効果があることが注目されています。
解剖学的には、このツボの周辺には外側足底動脈・静脈や外側足背皮神経が分布しており、これらの刺激が全身に影響を与えると考えられています。
東洋医学の知恵を活かしたこのツボは、現代の健康管理においても重要な役割を果たしています。