接骨院開業の悩み~開業初期に必ず発生する5つのトラブルと解決策~
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はじめに
接骨院の開業は、多くの柔道整復師にとって夢の実現であり、やりがいのある選択です。
しかし、開業後の数年間は様々な課題に直面する時期でもあります。
当社では多くの接骨院様の開業をサポートしてきた経験から、成功への道筋と、そこで直面する課題について見えてきたものがあります。
本記事では、多くの接骨院様が経験される5つの重要な課題と、その具体的な解決策についてお伝えしていきます。
1. 予想以上に厳しい保険請求の査定
開業後最初の課題となりやすいのが、保険請求の査定返戻です。
特に開業初期は、経験不足から思わぬ査定を受けることも少なくありません。
なぜ開業初期に査定が厳しくなるのか
審査基準に対する理解不足が主な原因となります。
開業間もない時期は、実務経験の浅さから、以下のような点で査定を受けやすい傾向にあります。
施術録の記載における重要ポイント
施術録の記載では、負傷原因の具体的な説明や、症状の経過、施術内容の詳細な記録が重要です。
例えば、単に「捻挫」と記載するのではなく、受傷機転や具体的な症状の部位、程度まで丁寧に記載することで、適切な請求につながります。
具体的な対策と実践方法
開業前から体制を整えることで、査定リスクを軽減することができます。
記録管理の効率化
デジタル化された記録システムの活用により、必要な情報の記載漏れを防ぎ、一定水準の品質を保った記録が可能になります。
特に、症状の変化や施術の経過を細かく記録することで、より適切な請求を行うことができます。
2. 予約管理の煩雑化
開業から数ヶ月は、予約の入り方が不規則で、スタッフの配置に苦労する期間が続きます。
この時期の対応が、その後の経営基盤の確立に大きく影響します。
オンライン予約システムの活用
現代の患者様は、スマートフォンでいつでも予約できる利便性を求める傾向にあります。
オンライン予約の導入は、新規患者様の獲得につながるだけでなく、予約管理の効率化にも寄与します。
予約システム活用のメリット
予約システムの導入は初期投資が必要となりますが、業務効率化による人件費の削減や、予約率の向上による売上増加など、中長期的なメリットが期待できます。
3. 資金繰りの逼迫
開業後半年程度は、収入と支出のバランスが取りにくい時期です。
保険請求の入金サイクルが安定せず、固定費の支払いが重なることが主な要因となります。
現実的な資金計画の立て方
開業時の資金計画
施設費用や機材費用に加えて、数ヶ月分の運転資金を確保することが望ましいとされています。
特に、家賃や人件費などの固定費を考慮した計画が重要です。
4. スタッフの採用と教育
人材の確保と育成は、接骨院経営の根幹を支える重要な要素です。
特に開業初期は、適切な採用と教育体制の構築が求められます。
効果的な採用と育成の方法
求人活動のポイント
給与や勤務条件といった基本情報に加えて、院の理念や育成方針を明確に示すことで、志向の合う人材との出会いが期待できます。
また、職場の雰囲気や成長機会についても具体的に伝えることが重要です。
5. 患者様との信頼関係構築
開業初期に構築する患者様との関係性は、長期的な経営安定性に大きく影響します。
継続的に通院いただける関係づくりが、安定経営への鍵となります。
信頼関係を築くコミュニケーション
初診時の丁寧な説明
施術内容や治療計画について、視覚的な資料を用いながら丁寧に説明することで、患者様の理解と信頼を得やすくなります。
特に、症状の原因と回復までの見通しを分かりやすく示すことが重要です。
まとめ
接骨院開業時の課題は、適切な準備と対策があれば必ず克服できるものです。
重要なのは、これらの課題を個別の問題として捉えるのではなく、経営全体の中で優先順位をつけて取り組むことです。
成功に向けた重要なポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- 効率的な業務システムの構築
- 計画的な資金管理の実践
- 継続的な人材育成への投資
当社では、これまでの経験を活かし、開業準備から経営安定化までの包括的なサポートを提供しております。
具体的なご相談やより詳しい情報については、お気軽にお問い合わせください。