【陽渓】手首の痛みと顔面の症状を改善する重要なツボ
2024/12/23
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陽渓(ようけい)とは
陽渓は手の陽明大腸経に属する重要なツボの一つです。
手の甲を上にして親指を外に開いたときに、手首の親指寄りにできる2本の腱の間の陥凹部(くぼみ)に位置しています。
このくぼみは「タバコ窩」とも呼ばれ、かつては粉末状の嗅ぎタバコを吸うために使用されていた場所です。
効果と応用
陽渓は体内の熱を冷まし、精神を安定させる効果があります。
また、手首周辺の痛みだけでなく、顔面部の様々な症状や内臓の不調にも効果を発揮するツボです。
主な効果
手首への効果 手の関節痛や腱鞘炎などの症状改善に効果があります。
顔面部への効果 頭痛、耳鳴り・難聴、のどの痛みや腫れ、歯痛、目の充血・痛みなど、顔面部の様々な症状を改善する効果があります。
内臓への効果 下痢や消化不良などの消化器系の不調を改善する効果があります。
注意点
陽渓は重要なツボですが、過度な刺激は避ける必要があります。
特に、手首に炎症がある場合は注意が必要です。
日常生活での活用法
反対の手で手首を握りしめるようにして、親指で陽渓を刺激します。
手首全体を握りしめて刺激し、その後緩めるという動作を数回繰り返すことで効果が期待できます。
現代医学からの評価
現代医学においても、陽渓への刺激が手首の痛みの緩和や、自律神経系を介した全身症状の改善に効果があることが確認されています。
特に、ストレス関連の症状や自律神経の乱れによる不調に対する効果が注目されています。