労宮（ろうきゅう）とは

労宮は手のひらの中央より少し上の、中指と薬指の骨の間にある重要なツボです。

このツボは手の厥陰心包経に属し、東洋医学において「心労や疲労が集まるツボ」として重要な意味を持つとされています。

効果と応用

労宮は自律神経のバランスを調節し、精神状態を安定させる効果があるとされています。

特にストレスによるイライラや緊張感、不安感などの高ぶった気持ちを鎮める効果があります。

また、血行を改善し、倦怠感やストレスによる不眠の改善にも役立つとされています。

主な効果

労宮は精神的な疲労に特に効果的です。

イライラや緊張感、不安感などの精神的な不調の改善が期待できます。

また、不眠や倦怠感などの症状にも効果があるとされています。

東洋医学では左側が「気のエリア」、右側が「血のエリア」とされており、精神的な疲労感が強い方は左手の労宮が強く痛みやすいとされています。

注意点

労宮は手のひらの重要なツボのため、適切な刺激方法を守る必要があります。

指定された刺激方法は、親指でやや強めに5秒間押し、ゆっくり離す動作を両手5回ずつ行うことです。

また、探し方は、軽く手を握ったときに中指の先が手のひらに当たる部分を目安にします。

日常生活での活用法

労宮は日常的なストレス管理に活用できるツボです。

特に精神的な疲労を感じたときや眠れない夜に行うと効果的です。

血行促進の効果もあるため、就寝前のケアにも適しています。

現代医学からの評価

現代医学の研究においても、労宮への刺激が自律神経系の安定化や睡眠の質の向上に効果があることが報告されています。

特に、ストレス関連症状や不眠に対する効果については、複数の研究で有効性が確認されています。

東洋医学の知恵が、現代のメンタルヘルスケアにも活かされている重要なツボといえます。

日常のセルフケアに労宮を取り入れることで、心身の疲労回復を図ることができるでしょう。