【肘髎】肘関節の痛みを和らげる重要なツボ

肘髎（ちゅうりょう）とは

肘髎は肘関節の外側にある重要なツボの一つです。

肘を軽く曲げた状態で、上腕骨外側上顆（肘の外側の突起）の上にあり、手の小指側の筋肉のくぼみに位置しています。

このツボは手の小腸経に属し、東洋医学において上肢の調整に重要な役割を果たすとされています。

効果と応用

肘髎は肘関節周辺の痛みや不調を改善する効果があるとされています。

特に肘の痛みやテニス肘、野球肘などのスポーツ障害に効果的です。

また、上肢全体の血行を促進し、腕のこわばりや疲労感の緩和にも役立つとされ、スポーツ選手や作業従事者にとって重要なツボとなっています。

主な効果

肘髎は上肢の症状に特に効果的です。

テニス肘や野球肘などのスポーツによる肘の障害の改善が期待できます。

また、肘関節の痛みやこわばりの緩和にも効果があるとされています。

さらに、上肢の疲労感や血行不良による不調の改善にも役立ちます。

注意点

肘髎は効果的なツボですが、刺激の強さには十分な注意が必要です。

これは、神経が表層を走行しているためです。

また、急性の炎症がある場合や、皮膚に異常がある場合は、刺激を避けることが推奨されます。

日常生活での活用法

肘髎は自分でケアできるツボですが、正確な位置の把握が重要です。

反対の手の指先で優しく円を描くようにマッサージすることで効果が期待できます。

運動前後や作業の合間に数分程度のケアを行うことで、より良い効果が得られます。

特に肘に負担がかかる作業の後や、こわばりを感じる時に行うと効果的です。

現代医学からの評価

現代医学の研究においても、肘髎への刺激が肘関節周辺の痛み緩和や血行改善に寄与することが確認されています。

特に、スポーツ障害や反復性の動作による障害に対する効果については、複数の臨床研究で有効性が報告されています。

東洋医学の知見と現代医学の研究結果の両面から、その価値が認められている重要なツボです。

この伝統的な治療点は、スポーツ活動やデスクワークの増加による上肢の障害が増えている現代社会において、ますます重要性を増しています。